製銑工程- 鉄鉱石と原料炭、有煙炭を高さ約100mの高炉に入れた後1200℃程度の熱風を吹き入れると原料炭が燃え、出てくる熱により鉄鉱石が溶け、溶けた銑鉄となります。要するに原料炭が燃焼し発生した一酸化炭素(CO)が鉄鉱石と還元反応を起こし溶けた銑鉄が生産されるということです。つまり原料炭は鉄鉱石を溶かす熱源としての役割と同時に酸化鉄の状態の鉄鉱石から酸素と銑鉄を分離させる役割をします。高炉に装入された鉄鉱石が溶けた銑鉄として出るまで5〜6時間程度がかかり、この時の銑鉄の温度は1500℃まで上がります。この溶けた銑鉄には鉄成分のほか、炭素(C)や硫黄等の不純物が含まれています。この溶けた銑鉄のことを溶銑といいます。当社は製銑工程に必須である高炉設備の上/下部SEAL VALVEと焼結冷却器、HOPPER及びCONVEYOR等を製作しています。
HOPPER & CONVEYOR
HOPPER&CONVEYORは船舶で輸送された鉄鉱石、原料等を製鉄所内で保管及び運搬する装置・設備です。
焼結冷却器
焼結冷却器(SINTER COOLER)は、主に製鉄産業で焼結処理された(鉄の貧鉱や粉鉱を粉にして高い温度で加熱してから結合剤で固め、小さなボール状に焼き上げる処理法)鉱石の塊を冷却するために使用されます。
高炉設備
高炉とは通常高さが10〜25メートルに及ぶ高い円筒形の加熱炉で、鉄鉱石を溶かして溶銑(溶けた銑鉄)を作り出す時に使う設備です。当社は高 炉の上/下部SEAL VALVE、MOVABLE ARMERを製作・納品しています。